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フジモリ被告に禁固25年の実刑判決

 南米ペルーで1990年代に極左ゲリラ掃討作戦中の軍特殊部隊が市民計25人を虐殺した2つの人権侵害事件をめぐり、殺人罪などに問われたフジモリ元大統領(70)の判決公判で、リマの最高裁特別刑事法廷は7日、すべての起訴事実を認め、禁固25年(求刑禁固30年)の実刑判決を言い渡した。

 両事件はフジモリ政権による人権侵害の象徴的な事例とされ、ペルー史上、元大統領が在任中の人権侵害事件で有罪となったのは初めて。訴追を「政治的な迫害」と反論してきた被告には大きな打撃で、裁判開始後も目指していたとされる政界復帰への道は事実上絶たれた。

 元国家元首のフジモリ被告に対しては最高裁に特別法廷が設置され、1度に限り最高裁内の上級の法廷への控訴が可能。被告は直ちに控訴し、近く最終審である2審が始まる。検察側によると、2審は書面審理だけのため4カ月程度で終わるという。年内には確定判決が言い渡される見通し。

 サンマルティン裁判長は、虐殺への被告の関与について「直接証拠はない」としたが「状況から被告が事件の中核的な役割を担っていたと合理的に推論でき、責任は重い」と指摘した。

 判決は検察側の主張をほぼ全面的に認定。「大統領は軍の最高指揮官であり、個々の軍事作戦上の司令権があった」とした上で、2つの事件について「(側近だった)モンテシノス元国家情報部顧問が立案・調整して被告の承認を経た上で、軍特殊部隊『コリーナ部隊』にこれを実行させていた」と述べた。(共同)

 [2009年4月8日12時24分]


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