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国連事務総長、スー・チー氏と面会できず

 国連の潘基文事務総長は4日、ミャンマーの首都ネピドーで軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長と3日に続き2回目の会談を行い、拘置中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(国家防御法違反罪で審理中)との面会をあらためて求めたが、議長は拒否した。事務総長は「深く失望した」と述べ、無念さをあらわにした。

 事務総長は「最低限の成果」とされていたスー・チーさんとの面会は実現しないまま、2日間の訪問日程を終了。来年の総選挙を前に民主化勢力の徹底排除を貫く軍政に対し、国連外交は完全に手詰まりとなった。

 「困難な任務」(事務総長)を覚悟で臨んだ会談が空振りに終わり、譲歩が得られる確証がないまま訪問に踏み切った事務総長にも批判が高まりそうだ。

 事務総長は同行記者団に、議長が「裁判中で、外部からの圧力に屈したとの印象を避けるため」と面会拒否の理由を説明したことを明らかにし、軍政の対応は「ミャンマーを支援しようとする国際社会の努力に逆行する」と非難した。会談は約25分で終了したという。

 2日間の会談で国連側は、透明かつ公正な総選挙実施のため、スー・チーさんを含む全政治犯の解放を強く要求。スー・チーさんに対する政治活動の自由の保証や、国連と軍政の対話窓口となる事務所をヤンゴンに設置することなども提案していたが、明確な回答はなかったとみられる。

 事務総長はヤンゴンの外交関係者らを前にした演説で、今後も同国の民主化促進と発展に向けて努力を続ける考えを表明。ただ、国連幹部によると、議長は少なくとも総選挙前には事務総長の再訪問を認めないことを示唆した。

 事務総長は4日、昨年5月のサイクロン被災地も訪れ、復興状況などを視察した。(共同)

 [2009年7月5日2時41分]


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