エフエム九州経営破たんで再建断念
福岡県域のラジオ放送局「エフエム九州」(北九州市)が自力での経営再建を断念し、投資会社「ネクスト・キャピタル・パートナーズ」(東京)が設立した新会社への事業移管を7日、臨時株主総会で決めた。総務省地上放送課によると、県域放送を行うラジオ局の経営破たんは全国初。
エフエム九州は解散し、特別清算を裁判所に申し立てる方針。全従業員は新会社に再雇用されるという。山本綱夫社長は記者会見で「ターゲットとした若い世代向けの番組でトップを取れなかった。新会社が新しい切り口で、県民に喜んでもらえる番組を作ってくれると思う」と話した。
エフエム九州は1993年、福岡県内で2局目の民間FM局として開局。「CROSS FM」(クロスエフエム)の愛称で親しまれてきた。愛称を引き継いだ新会社「CROSS FM」(鵜木(うのき)有子社長)は、放送免許の承継を近く総務省に申請し、許可され次第、放送を開始する。
赤字が続いたエフエム九州は2004年には資本金10億円を9割減資するなど経営再建に取り組み、05~07年の各3月期決算では最終黒字となった。しかし(1)放送機器の更新に必要な約2億円の資金調達のめどが立たなかった(2)08年3月期の決算は広告収入の落ち込みなどで約2800万円の最終赤字と約6億円の債務超過が見込まれる-として自力再建を断念した。
[2008年5月7日20時24分]
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