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日銀総裁人事案、12日参院採決を検討

 民主党は9日、焦点の日銀総裁人事案で、11日の総裁候補らの所信聴取と各党質疑を受け、議会運営の主導権を握る参院で12日に本会議を開き、武藤敏郎副総裁の昇格に「不同意」とする日程の検討に入った。政府、与党はこれに反対する構えで、10日に正常化する予定の国会で駆け引きが激しくなりそうだ。

 民主党以外の共産、社民、国民新の3党も武藤氏昇格案に反対する方針のため、現状では野党が過半数を占める参院で不同意となる見通しだ。参院での12日採決案には、19日の総裁任期切れをにらみ早期に結論を出すことで政府に人事案再考の時間的な余裕を与えると同時に、「空席」で混乱が生じた場合の責任を回避する狙いがある。

 日銀正副総裁人事は衆参両院の同意が必要で、仮に参院で先に不同意となれば、政府は人事案を練り直した上で再提示を迫られる。このため与党内では民主党の説得を目指して、採決時期を引き延ばすべきだとの意見が出ている。

 自民党の伊吹文明幹事長は9日のNHK番組で「日本経済のかじ取りをする人の資質、能力を見てから結論を出すべきだ」と早期採決論をけん制。「衆参本会議採決までに政党間で話し合わなければならない」と述べ、採決前に与野党協議を呼び掛ける考えを示した。

 これに対し、民主党の菅直人代表代行は同じ番組で、武藤氏昇格案への同意は困難と重ねて表明。政府、与党が総裁空席回避を訴えていることに関し「ぎりぎりに提示し、野党のせいにするのは筋が違う」と反論した。

 与野党は10日午後の参院予算委員会理事懇談会で2008年度予算案の審議入り日程を協議し、国会は正常化する見込み。与党は11日からの質疑開始を要求。野党は鴻池祥肇委員長(自民党)の委員会運営などに反発しているほか、衆参両院議院運営委員会での総裁候補らの所信聴取などが予定される11日の審議に難色を示している。

 [2008年3月9日18時42分]


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