ねんきん特別便2万人に誤データで送付
社会保険庁は27日、誰のものか分からず「宙に浮いた」年金記録約5000万件の持ち主さがしのため送っている「ねんきん特別便」で、全国の遺族年金の受給者1万9827人に、年金加入履歴欄に他人のデータを印字したり、履歴欄が空白のまま送付するミスがあったと発表した。
このうち他人のデータを印字したのは9909人分。データは勤務先名と加入期間に限られ、氏名や住所などはなく持ち主を特定できないものの、個人情報の一部が他人に漏れたことに批判も出そうだ。
社保庁は28日、謝罪文を同封して特別便を発送し直す。経費は約500万円。郵便事情によっては、再送付分が届くのは4月にずれ込む地域もありそうで「3月末までに名寄せを完了し、記録が結び付く可能性が高い人に特別便を送り終える」との政府公約が一部達成できない可能性が出てきた。
社保庁は「印刷業者にデータを渡す際、データ処理に関する注意喚起が不十分だった。ミスの責任は当方にある」としており、関係職員の処分を検討する。他人のデータを間違って記録統合した事例はないという。
ミスがあったのは19日に発送した約280万通の一部。履歴欄に他人のデータを印字したほか、9918人に対しては履歴欄が空白だった。いずれも死亡した人の配偶者ら遺族に対し、死亡者の加入履歴を通知する内容。他人のデータは、正しいデータの下に付け加わる形で記載されていた。
問題の特別便を受け取った人からの指摘を受け、社保庁が調べていた。
[2008年3月27日21時23分]
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