日中首脳が会談、温室ガス半減へ声明
福田康夫首相は7日午前、中国の胡錦濤国家主席と官邸で会談した。両首脳は終了後、2050年までに世界全体で温室効果ガス排出量を半減させる長期目標に中国が「留意し、措置を検討する」と明記した地球温暖化対策に関する共同声明と、日中関係発展に向けた「共同文書」を発表。懸案の東シナ海ガス田問題に関しては、共同開発での早期決着を目指し交渉を継続する方針を確認する見通しだ。これに先立ち胡主席は6日夜、首相との非公式夕食会で「友好のシンボル」として雄雌のパンダ2頭を日本へ貸与すると表明した。
胡主席は6日に特別機で羽田空港に到着。03年の就任後初の来日で、中国国家元首としては1998年の江沢民主席以来10年ぶり。
首相は7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)へ向け、温暖化対策での日中連携の成果アピールを狙う。両首脳は、06年に当時の安倍晋三首相が胡主席との会談で打ち出した「戦略的互恵関係」を拡大することでも一致。経済や文化、環境、青少年交流など幅広い分野での日中協力強化で合意する。
胡主席は会談冒頭、「中日関係のさらなる発展のため08年を飛躍の年にしたい」と述べた。
共同文書は、過去の戦争、侵略に対する日本側の「反省」「責任」などの表明は盛り込まない方向。また会談で首相は、中国製ギョーザ中毒事件の真相解明が「食の安全」向上に不可欠として一層の捜査協力を求める。
胡主席はチベット問題について、4日のダライ・ラマ14世側との対話内容を説明するとみられる。これに対し首相は、引き続き平和的解決の努力を促す一方、8月の北京五輪成功のため協力を表明する。
両首脳は、北朝鮮の核放棄に向けた連携を確認。首相は拉致問題解決のため、北朝鮮への一層の働き掛けを要請する。
6日の夕食会では、国際保護鳥トキの育成でも日中が協力していく方針で一致した。
[2008年5月7日11時26分]
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