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首相党役員人事見送りで求心力一層低下も

 麻生太郎首相は1日、選挙態勢強化のため検討していた自民党役員人事を見送り、兼務解消を目的にした閣僚の補充人事だけを行い、経済財政担当相に林芳正前防衛相(48)、国家公安委員長に林幹雄自民党幹事長代理(62)を内定した。皇居での認証式は2日に行う。

 党人事見送りは、首相支持派からも反対が相次いだのを受け断念したもので、首相の一層の求心力低下は必至。首相は7月12日の東京都議選直後にも衆院を解散し、8月上旬に衆院選を実施するシナリオを描いているが、そうした政治日程に影響を与える可能性もある。

 林幹雄氏は沖縄北方、防災担当相も兼務。経済財政担当相を兼務していた与謝野馨氏は財務、金融担当相として、国家公安委員長などを兼ねていた佐藤勉氏は総務相として留任する。

 衆院選の投票日について、与党内では8月2、9日に加え、長崎原爆の日を避け前日の8日とする案も浮上している。一方、厳しい選挙情勢を踏まえて早期解散を避け、鳩山由紀夫民主党代表の政治資金収支報告書虚偽記載問題を終盤国会で追及すべきだとの意見もある。

 党人事は、選挙戦で党を代表して論戦の先頭に立つ幹事長らの発信力強化が主な狙いで、首相は党4役のうち細田博之幹事長と保利耕輔政調会長を交代、菅義偉選対副委員長や舛添要一厚生労働相を起用する案を模索していたとされる。

 しかし衆院解散・総選挙を目前にしたこの時期の役員交代には、首相を支持してきた最大派閥の町村派や、首相に近い大島理森国対委員長らも強く反対。強行突破すれば、政権が一気に不安定化しかねないと判断したとみられる。(共同)

 [2009年7月1日20時51分]


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