12歳穴掘り遊び「秘密基地」に生き埋め
27日午後11時10分ごろ、大阪市東住吉区矢田の大和川河川敷で、市職員小川浩一さん(41)の長男で市立矢田小学校6年の成樹君(12)が土中に全身が埋まった状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。成樹君は約1週間前から河川敷の斜面に友人らと穴を掘り、「秘密基地」と呼んでいた。死因は土の崩落による窒息死。28日、この穴周辺の土を友人らが踏み、一部が崩落していたことが判明。府警は成樹君の死との関連を慎重に調べている。
調べによると、成樹君は河川敷の斜面に掘られた穴の入り口付近でうつぶせに倒れた状態で、土中に全身が埋まっていた。穴の入り口は縦70センチ、横が170センチ。体の上に約80センチの厚さで土がかかり、目立った外傷はなかった。穴の中からは成樹君のバッグと上着が見つかり、そばにはスコップ3本が置かれていた。
成樹君は、小学4年の弟(10)や友人とこの穴を「秘密基地」と呼び、約1週間前から掘って遊んでいた。成樹君が見つかった大きめの穴と小さめの穴があり、子どもが通り抜けできるトンネルでつながっていた。
27日は午前9時ごろから弟と穴を掘り、弟は同10時ごろにいったん帰宅。数十分後、河川敷に戻ると成樹君の姿が見えなくなっていたという。夜になって、祖母が「子供が帰ってこない」と110番。大阪府警東住吉署が土の中から成樹君を発見した。死亡推定時刻は午前11時ごろ。
その後の調べで午前10時50分ごろ、友人ら4人が「秘密基地」の斜面で、天井部分の固さを確かめるため、土を強く踏んでいたことが分かった。うち1人は脚がひざまで地面に入ったという。成樹君の発見時、入り口は土砂で覆われトンネルは踏みつぶされていた。
司法解剖で、死因は、土の崩落による胸部圧迫や鼻孔閉塞(へいそく)で窒息死したと判明。穴の土は軟らかく崩れやすかったという。現場周辺では以前から穴が掘られていたが、掘り進められた穴が土の崩落などで埋まったこともあった。河川敷を管理する国土交通省大和川河川事務所は「27日に通行人から『穴を掘っている』との情報があったが、穴は見当たらなかった。もしあればバリケードを作ったり埋めたりしていた」と話している。
近所の住民は、斜面の土が崩れやすいため子どもたちだけで遊ばないよう注意していたという。主婦(53)は「20日ごろ、子どもが3人くらいで穴を掘っているのを見たのが最初。穴は日に日に大きくなり、子どもたちも増えたので危ないと思っていた」と話した。
成樹君の父浩一さんは「最近、河原で秘密基地をつくっている話は聞いていたが、川は危ないので遊びに行くなと、注意はしていた」とコメントした。
[2008年3月29日9時28分 紙面から]
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