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胡主席訪問の早大“完全封鎖”

 来日中の中国・胡錦濤国家主席(65)の特別講演が8日、東京・新宿区の早大大隈講堂で行われた。講演後、同主席は福田康夫首相(71)が見守る中、福原愛(19=ANA)と卓球に興じ、笑顔のピンポン外交を演じてみせた。一方、会場前の早大正門通り周辺には午前からチベット問題に抗議するグループらが50人集結したが、会場は数百人の警官隊と60台以上の警察車両で“完全封鎖”された。

 胡錦濤主席、真顔でスマッシュ! メガネを外し、ワイシャツ姿の主席。対する日本のエース・愛ちゃんは、主席の本気モードのプレーに圧倒? された様子。それでも主席が放ったボールを山なりに返し、笑顔でラリーを続けた。結果は5対3で主席の勝ち。

 相手に花を持たせた愛ちゃんは、福田首相に「たじたじだったね」と問われ「はい」と笑顔で応じてみせた。福田首相は当初、出陣が検討されながらラケットを握らずじまいで「私は一緒に卓球しないでよかったんじゃないですか。(胡主席は)非常に戦略的な卓球でして…」などと感想を述べた。

 笑顔でピンポン外交が行われた早大構内だったが、外には厳戒態勢が敷かれていた。早大正門通りなどは午後2時~同5時30分まで車両通行止め。周辺を合わせると赤色灯を付けた警察車両は60台以上、覆面パトカーらしき車両十数台が集まった。「警備の規模などについては非公表」(警視庁広報課)としているが、少なくとも数百人の機動隊員、警官隊が早大周辺の約1キロ四方に展開していたもようだ。

 また胡主席の会場への出入りの際は「バスの壁」作戦が取られた。会場入りの午後3時17分ごろ、会場から出た午後5時18分すぎ、機動隊のバス6台が群衆と講堂の間の道路にすき間なく停車。歩道からの視線を遮った。警備に当たっていた機動隊員は「投石などを防ぐため、バスで壁を作った。作戦名は特にありません」などと説明した。

 早大正門付近にはチベット問題に抗議するグループらが午前中から集まっていた。警官隊との小競り合いも発生したが、逮捕者などは出なかったとみられる。人海戦術による警備に慣れている? 胡主席は「今日友好の種をまいて、今後は必ず大木になる」と話し、会場を後にした。

 [2008年5月9日8時21分 紙面から]


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