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ケンカ舌戦、小沢代表こわもてで迫る

 次期衆院選を前に、「太郎VS一郎」の国会論戦が始まった。小沢一郎民主党代表(66)は1日の代表質問で、麻生太郎首相(68)が先月29日に行った逆質問形式の所信表明を「明白な理念も具体的政策もない」と、こき下ろした。“小沢首相”になりきって逆質問にはほとんど答えず、早期の解散総選挙を要求。対する麻生氏は、こわもてで迫る小沢氏にガンを飛ばし「解散は(首相の)私が決めさせてもらう」と突き放した。両者相いれない、ケンカ舌戦だった。

 小沢氏は最初からケンカ腰だった。登壇前、河野洋平衆院議長(71)に会釈したが、麻生氏を完全無視。野党の代表質問では通常、首相に向かって軽く一礼する党首が多い中、小沢氏はいきなり火花を散らせた。

 野党に質問する前代未聞の所信表明で挑発されていた小沢氏はこの日、負けずに応戦した。冒頭から「1年足らずの間に2人続けて政権を投げだした自民党の総裁が総選挙を経ないで3たびこうして総理の座に座っておられるのは信じがたい光景」と批判。麻生氏の所信表明についても「明白な理念も具体的なビジョンも政策も全く示されておりません。はっきりしていたことは民主党に対する誹謗(ひぼう)中傷だけ」と語気を強めてこき下ろした。

 苦笑いの麻生氏に、小沢氏は“反撃”の手を緩めなかった。代表質問とは本来、首相に質問を浴びせる機会だが、麻生氏の“奇襲攻撃”に応戦する形で「せっかくのご質問でありますので私の所信を申し上げることにより、総理への答弁といたしたい」。自分を首相の立場に置き換えたかのように、政治理念や衆院選マニフェストをアピールし続けた。

 麻生氏が所信表明で投げつけてきた質問では、地方道路財源を補てんする関連法案の賛否と日米同盟の2点には答弁したが、ほかはすべて無視。結局、質問も「民主党の基本政策と私の所信を申し上げました。総理のご見解をうかがいます」というくだりと、衆院解散を求めて「憲政の常道をいかがお考えか」と問いかけただけ。異例の代表質問を締めくくり、満面の笑みで席に戻ると民主党幹部らと握手。渡部恒三民主党最高顧問(76)から「良かったぞ」と声を掛けられると「ナベさんにほめられたのは初めてだな」と喜んだ。

 また細田博之自民党幹事長(64)の代表質問前、挑発するかのように突然退席した。自民党議員たちから「逃げるのか!」「ふざけるな!」と一斉に怒号が飛び、場内が騒然とする一幕もあった。一時退席は「のどを痛めていたので、うがいに行っただけ」(民主党関係者)。小沢氏は終了後も「(麻生氏は)総理として失望しました。資質を疑われる感じ」と突き放した。

 [2008年10月2日8時20分 紙面から]


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