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東国原県知事「非常事態」衆院選出馬へ

次期衆院選に強い意欲を示した東国原知事
次期衆院選に強い意欲を示した東国原知事

 次期衆院選で宮崎1区からの立候補が取りざたされている東国原英夫宮崎県知事(51)が4日、「(国政を)どげんかせんといかん」と発言し、出馬に強い意欲を示した。同区からの不出馬を正式表明した中山成彬前国交相(65)の失言による辞任を「宮崎の緊急事態」と表現。前知事の官製談合事件による辞職―逮捕で、自らが県知事選に出馬した際と同じ状況と位置づけた。「非常事態を前に逃げることはない」と断言。事実上の出馬表明ととれる演説をぶった。

 東国原知事は「どげんかせんといかんのは、国政か、県政か」と問われ、迷いもなく「国政です」と断言。さらに「国政ですよ」と語気を強めて繰り返した。都内のホテル前で報道陣に囲まれた東国原氏は熱弁を続けた。地方切り捨ての格差社会を生んだのは、現在の自民党だとし「自民党をどげんかせんといかん、ですよ」と主張した。

 これまでも、地方の活性化のために、立ち位置を国会に置くのか、地方行政に置くのかは、「効率のいい方を選択する」というのが持論だった。「宮崎をどげんかせんといかん」と、地方行政に立ち位置を置いた前回の知事選より、新たな立ち位置で、宮崎など疲弊した地方の生活を重視した政治に取り組んでいく可能性を強くにじませた。知事就任後、宮崎のPRなどで毎週のように東京に出張していたのは、中央政界の動静を肌で感じたいとの思いがあったからだった。

 東国原氏は前知事の官製談合事件による辞職、逮捕を受けた07年1月の知事選を、宮崎の「緊急事態」として出馬し、当選した。同氏はこの日、今回の宮崎1区について、中山前国交相の失言による辞任劇を、再び「緊急事態」と定義した。その上で「危機を目の前にして、逃げることはないか」と問われると「逃げることはない。おこがましいが、宮崎をしょって立っているという責任を感じている。逃げることはない」と重ねて断言した。

 批判した現在の自民党から「衆院選の救世主」としてのラブコールが浮上しており「(どげんかせんといかん)自民党から声がかかってもいいのか」との質問もあったが「別にいいんじゃないですか」と話した。ただ、中山前国交相が会見で「同じ薩摩の人間。以心伝心だ」と後継に期待する発言をしたことについては「あんまり伝わっていない」とさらり。「後継者でもないですし、意志を継ごうとも思っていない」とし、中山氏との距離感も強調してみせた。その上で「私の軸は、宮崎をどうするか、疲弊した地方をどうするか。ここだけだ」と主張した。

 本当に出馬するかどうかについては「今のところ、現時点では考えていない」とし、国政転出に含みを残す従来の姿勢は崩さなかった。一方で「県民のみなさまから、県を代表して国で汗をかいてこい、という声があるなら、ご意見をうかがって考え、話し合うべきだ。あくまで民意だ」と強調。含みを残す発言で測ってきた「民意」の盛り上がりや、政権交代した場合の状況などの最終的な見極めに入ったとみられる。

 今回、出馬となれば、09年1月で半分の丸2年となる任期半ばで、知事職を辞する形になる。「4年の任期途中だが」との質問には「(85項目中の)1項目だけを選んで県民のみなさんが私を選んだとは思っていません」とし、任期半ばでの転出も「非常事態」となれば、ありえることを強くにじませた。

 [2008年10月5日8時58分 紙面から]


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