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東国原知事、事実上の不出馬宣言

 次期衆院選の宮崎1区からの出馬をほのめかしてした東国原英夫宮崎県知事(51)が6日、県庁知事室で会見し「来年になっても『今のところはありません』です」と事実上の不出馬を宣言した。今回の衆院選出馬を巡るドタバタ劇は、県民からの知事職継続の声が高まったことが大きく影響した。ただ、地方から国政を変える意欲を持ち続けていることを強調し、現職を1期まっとうした後の国政進出プランを持っていることを明かした。

 突然の会見だった。6日午前、東国原知事が宮崎大農学部の表敬訪問を受けた直後、知事室に報道陣が集められた。出馬について「今のところありません。定例の掛け声にしようかな」と会見冒頭でおどけてみせた。「知事の『今のところ』はいつまで」と質問されると「(国会の)解散が決まっても、(衆院選)公示になっても、来年になっても、今のところありません、にしておく。もうそれでいいじゃないですか」と終始笑顔だったが、目だけは笑っていなかった。

 会見前には、30人以上集まった報道陣を見て「ここにいる誰も宮崎のことなんか考えてない。私はあらゆる角度からPRしようと思っている。(報道陣に)あなたたちは、ぜ~んぜん、そんな意識ないもんな」と独り言をつぶやいた。

 地元紙の県民へのアンケート調査で東国原氏の「衆院選出馬」に約80%が反対とした。「真摯(しんし)に受け止めたい」と答えたが、実は5日に都城市山田町で行ったパーティーの席上で支持者から同じように国政転出への反対の声を全身に浴びた。東国原氏は「この調査結果と同じような意見が多かった。1期は務めていただきたいと言われた」とボソリと答えた。また、6日までに電子メール195通が県庁に届き、県民らからの183通はいずれも出馬に反対し、出馬賛成は県外在住者からの4通にとどまったことも判明した。

 一連の出馬騒動で東国原氏は「県民の方が国で汗をかいてこいといわれれば(出馬の)可能性はゼロとはいえない」と言い続けた。その県民からの続投要請の多さから今回は出馬を断念したものとみられる。

 1年9カ月務めている知事職では、宮崎市から北に延びる高速道路建設が進まない壁にぶつかっている。「これははっきりいいます。地方の知事が日本を変えることは、システム上でも、法制度上でもありえない」と知事職での限界を、顔を真っ赤にしながら説いた。それだけに国政への意欲は消えない。「いつかは地方から国を変えなきゃいけないという強い気持ちは持っている。次の次の衆院選ですかね」と知事職を1期務めたあとの衆院選での出馬プランを披露した。

 8日は国交省に宮崎市と延岡市をつなぐ高速道路建設の陳情で上京する。その陳情を踏まえ、民主党の政策を批判した。「(道路特定財源の)暫定税率をなくして完全一般財源化にする。これになったら、宮崎の道路整備は5年から10年遅れる。もっというとストップしてしまう。間違いない。民主党の医療政策や子ども政策は素晴らしい。ただ、道路に関しては非常に疑問」とまくし立てた。

 [2008年10月7日9時10分 紙面から]


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