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初の党首討論「言い訳太郎と説教一郎」

 「太郎VS一郎」の初戦は、「言い訳太郎と説教一郎」の構図に終始した。麻生内閣発足後、初の党首討論が28日、行われ、麻生太郎首相(68)は、第2次補正予算案の提出時期や解散・総選挙をめぐる小沢一郎民主党代表(66)の追撃に、防戦一方。民主若手議員に「早く総理を辞めろ」とやじられても、自民党の援護射撃はほとんどなく、首相の置かれた立場を浮き彫りにした。小沢氏は対戦後「総理にふさわしいとは思えない」と、麻生氏を切り捨てた。

 党所属議員が拍手で迎える中、赤い勝負ネクタイ姿の小沢氏とは対照的に、水色のネクタイで現れた麻生首相。失言防止対策なのか、図星なのか、ネクタイの色同様に「麻生節」は終始、お寒い内容だった。

 冒頭から、小沢氏に皮肉られた。「遅まきながら総理就任のお祝いを申し上げたい。私は代表就任2年半で(安倍、福田、麻生の)3人の総理にお祝いを申し上げた。近いうち、4回目のお祝いをしなければいけないかと心配している」。「経済対策優先」を表明しながら、08年度第2次補正予算案の今国会への提出を見送った点は「筋道が通らない」と指摘され、解散総選挙の先送りも「国民の審判を仰いで(選挙に)勝たれ、思い通りの政策を実行すればいい」。「私の初当選は昭和44年12月27日。年末選挙はよく行われてきた」と12月選挙の勧めまで受けた。説教の連続だった。

 これに対し麻生氏は「今の景気対策は1次補正で対応できる」と、2次補正の提出見送りを釈明。「100年に1度の金融災害対応に世界中が必死になる中、政治空白はつくれない」と、年内の解散・総選挙も拒否したが、迷走を隠そうとするあまり「解散は私も当初、1つの手段と思っていた」と打ち明ける失点も。「英国はブレアからブラウンに首相が交代しても、1度も選挙をやっていない」と苦し紛れに他国のケースを持ち出す場面もあった。

 「話がころころ変わりすぎる」と、自らの失言に話題がおよぶと「ご忠告いただき、ありがとうございました。言葉に重さが出るようもっと努力したい」と、認めざるを得なかった。

 「これじゃ、自民党から造反が出るよ」「言うことが小さい」。民主党から間断なく飛ぶやじにも、与党席の援護射撃は少なかった。周囲の反応も含め、初の「大将対決」で反撃らしい反撃もできなかった麻生氏は、記者団に感想を問われ「よかったと思う。国民の皆さんに私と小沢党首の考えの違いをはっきりできたと思う」と、強がった。

 [2008年11月29日9時49分 紙面から]


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