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渡辺議員「党の垣根越え国民運動起こす」

 通常国会召集前日の4日、自民党内で反麻生の動きを強める渡辺喜美衆院議員(56)が、初めて離党の可能性に言及した。栃木県内の会合で、麻生太郎首相(68)に早期の衆院解散・総選挙や、定額給付金の撤回を求める考えを示し、「この思いが伝わらないなら、私にも覚悟がある。自民党の垣根を越え、離党してでも国民運動を起こしてまいります」と表明。麻生氏の政権運営次第では、離党も辞さない考えを示した。

 渡辺氏は「首相に期待されたのは解散・総選挙なのに、先送りされた。結果として、とてつもない閉塞(へいそく)感が出ている。危機管理内閣を立ち上げ、100年に1度の政治体制をつくるべき」と指摘。会合後、記者団に麻生氏が年頭会見で「安心 活力」と揮毫(きごう)したことを問われると「(日本が)非常事態の中にあることを考えると、わびしい感じがする」と、切り捨てた。

 渡辺氏は先月24日、民主党提出の衆院解散・総選挙を求める決議案に党内でただ1人賛成し、造反。その際は、離党や新党結成の可能性について「全く考えていない」と否定していた。民主党の小沢一郎代表(66)が「自民党の中にいる人とは話しない」と、連携には渡辺氏の離党が前提との見方を示す中、渡辺氏はこの日、1歩踏み込んだ発言をしたことになる。

 ただ麻生首相は解散時期について、09年度予算成立後の今春以降にすると強調。党内では、渡辺氏以外にも中川秀直元幹事長(64)ら麻生氏の手法に反発する議員が多く、渡辺氏の発言をきっかけに反麻生の動きがさらに広がる可能性も出てきた。

 [2009年1月5日7時59分 紙面から]


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