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鳩山氏「院政」「かいらい」に反論

 民主党代表選は16日、都内のホテルで所属国会議員による投票が行われ、鳩山由紀夫幹事長(62)が124票を獲得、95票の岡田克也副代表(55)の猛追を振り切り、約6年半ぶりに代表の座に就いた。鳩山氏は「全員野球」を強調し、小沢一郎前代表にも執行部入りを求めると明かした。「猛獣(小沢氏)使いにはなれないが、私のリーダーシップを見てほしい」。「小沢かいらい」の見方に反論したが、世論の支持が高い岡田氏が敗れ、党と世論とのずれも表面化した。

 「終わった瞬間からノーサイド。これからは全員野球だ」。99年9月~02年12月の間に務めて以来、2度目の代表職に就く鳩山氏は、壇上で岡田氏と何度も握手を交わした。「親小沢VS反小沢」の構図打ち消しに懸命だったが、小沢氏の「影」は消えない。就任会見では、相変わらず小沢氏がらみの質問が続いた。

 恒例の前代表あいさつも拒否し、「おめでとう」と短く激励してきただけの小沢氏の処遇を「岡田氏ともに、できるだけしっかりしたポストについてもらう」と述べた。従来のトロイカ体制プラス1という形を想定しているが、「院政」「二重権力」の批判は避けられない。その声に鳩山氏は「私がリーダーシップを発揮する。これからのリーダーシップを見てほしい。それなりの覚悟で臨む」。自ら「ひと皮むけた」と自任する立場を、リーダーシップという言葉で強調した。

 「与えたポストで全力を発揮してもらう。院政とは、ポストがないのにそれ以上のことをする」と、反論も。「猛獣使いにはなれないかもしれないが」と、小沢氏の操縦に意欲をにじませた。西松建設の巨額献金事件への説明も「国民に十分に説明していない」とし、全国行脚などでの説明を求めた。執行部人事は17日中にも固め、岡田氏は幹事長を含む要職、小沢氏は選挙担当との見方も強い。

 共同代表として96年9月、旧民主党を結成した思い出を披露し、「政権交代への思いは当時と同じ」と訴えた。今回違うのは、数の力に支えられた点。最大勢力小沢グループや「親小沢」の参院を中心に支持を集め、逆転を狙った岡田氏を「不満が出ない程度の差」(関係者)でかわした。

 ただ、世論調査では岡田氏への支持が高く、世論との「ずれ」も表面化。次期衆院選への影響を懸念する声は根強い。「全員野球で世論との差を埋める」(長妻昭衆院議員)と前向きな意見もあるが、今後発表される党支持率の数字次第では、「小沢対策」を迫られそうだ。衆院選は「太郎VS一郎」といわれたが、麻生太郎首相と鳩山氏の対決を「太郎VS半分一郎」とやゆする自民党関係者も。政権交代以前に、鳩山氏の課題が当面「脱小沢」であることに変わりない。

 [2009年5月17日9時11分 紙面から]


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