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当選のカギ握る? 「本人」タスキが人気

 21日の衆院解散から8月30日の投開票まで40日間の史上最長の選挙戦が繰り広げられている。各候補者にしてみれば、どんなことをしても名前を覚えてもらいたい。しかし、公職選挙法では8月18日の公示日以降でなければ名前の入ったタスキもノボリも使えない。そこで、今夏、個人の名前を特定しない「本人」とだけ書かれたタスキやノボリが人気だという。

 インターネット上で選挙用品の注文を受ける「選挙グッズ.COM」では「すでに全国から7件注文があって、すでに使われている方もいます。今後も増えそうな勢いです」と驚く。00年から営業しているが、個人を特定しない文句で、判で押したように「本人」を指名してくる注文が立て続けにくる現象は初めてだ。

 きっかけは今年6月28日に神奈川・横須賀市長選で当選した吉田雄人市長(33)が、祝勝会見の際に掛けていた白地に水色の「本人」タスキ。33歳での当選、さらに小泉純一郎元首相の支援した現職を破った衝撃度もあって、本人タスキが新聞や雑誌に掲載され、テレビでも何度も放送された。

 吉田氏は02年夏から約1200日、横須賀市内の各所駅頭で毎朝、本人タスキをつけて演説していた。目立ちたいからではなく、1人1人の市民が市政にたずさわる“本人”となってほしいとの思いを込めたのが発端だった。本人タスキの引っ張りだこ現象について吉田氏は「形だけではなく、本来のスピリットを引き継いでもらいたい」とやや困惑しているという。

 この本人タスキを最初に使用したのは名古屋市長の河村たかし氏。日本新党時代に初当選した93年衆院選前に、名前入りのタスキで街宣していたところ、愛知県選管から注意された。当時の自治省に掛け合い「じゃ“本人”ならエエじゃろ」と納得させてしまった。秘書によると本人タスキの流行について河村氏は「金よこせとはいわんけど、あいさつぐらいはあってもエエがね」とボヤいている。

 [2009年7月26日7時43分 紙面から]


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