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麻生首相が有権者に「夏休みの宿題」

 麻生太郎首相(68)が1日、自民、民主両党の政権公約(マニフェスト)を、投票日まで徹底研究するよう、有権者に「夏休みの宿題」を出した。新潟県で地方遊説を解禁。演説では、民主党の子ども手当、高速道路無料化の政策を「そんな打ち出の小づちはない」と指摘、「投票まで1カ月。落ち着いて政策を比較してほしい」と、必死に訴えた。「自民不利」といわれる流れを、変えたい一心。選挙戦は1カ月を切った。首相の訴えは、果たして間に合うのだろうか。

 「投票まで1カ月ある。東京や大阪にいる人も実家に帰り、家族で話すだろう。そこで自民党と民主党の政策を落ち着いて比較してほしい」。麻生氏が、衆院解散後初の地方遊説で訪れた新潟県で、有権者に「夏休みの宿題」を出した。7月31日にマニフェストを発表したばかり。出遅れは否めず、浸透させ理解を広げるため躍起になった。

 宿題の「参考資料」は、民主党のマニフェスト批判が大半。「聞こえはいいよ。子ども手当に5兆円、高速道路無料化に2兆円。でもどこから金が出てくるのか。世の中、打ち出の小づちはない。奥さんの財布を振ってお金が出てくるか。出てこないでしょうが」。自民党のマニフェストも財源の説明が不明確と指摘されたが、その点には触れなかった。

 第一声に先立ち、横田めぐみさんの拉致現場を首相として初訪問したこともあり「北朝鮮(関連船舶)の貨物検査ができる法案を、民主党は廃案にした。一番喜んでいるのは北朝鮮。この話を聞き流す人は、間違っている」と指摘。安全保障政策でのぶれにも触れ「国家の根幹の問題もまとめきれない政党に、日本を任せられるわけがない」「私は革命を起こすつもりはない。日本、国民を守るのは自民党だ」と強調した。

 宿題作戦は、自民党の政策に対する自信の半面、民主党の追い風に対する焦りもあるようだ。「政権選択ではない」と強調し「落ち着いて、冷静に比べて」と懇願するようだった。しかし宿題の内容を、1カ月弱で伝えきれるだろうか。答えが出る今月30日まで、麻生氏にとって気が気でない日が続きそうだ。

 この日は、田中真紀子元外相の地元など2選挙区をのぞく、4選挙区を回った。「私の発言や力不足から、党の結束に乱れが出た」と謝罪から始めたが、新潟市では、地元企業前の窓に麻生氏の特大ポスターが張られた。「精いっぱい温かくお迎えする」と請われて決まった新潟入り。各地で2000人~3000人が集まった。遊説のお呼びがかからない不安も指摘されるが、2日は愛知県を訪れる。

 [2009年8月2日8時7分 紙面から]


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