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小沢幹事長、宮内庁長官に辞表提出要求

 民主党の小沢一郎幹事長(67)が14日の会見で、天皇陛下と中国の習近平副主席の特例会見をめぐり、天皇の政治利用に当たるという懸念を示した羽毛田信吾宮内庁長官(67)を「辞表を出した後に言うべき」と激しく批判し、事実上の辞任要求をした。自身が会見実現を働きかけた事実もないと否定した。一方、羽毛田長官は「辞めるつもりはない」と反発し、バトルが勃発(ぼっぱつ)た。

 会見は冒頭から、ぴりぴりしていた。20分の時間制限が設けられ、小沢幹事長は不機嫌な表情で現れた。開始直後、天皇陛下との会見を1カ月前までに正式申請する「1カ月ルール」の質問が出た途端、小沢幹事長の怒りは頂点に達した。「そのルールは誰がつくった? 法律で決まっているわけではない」とまくしたて、会見をめぐり事前に政府側に働きかけたとされることを、「私が言った事実はない」と否定した。

 怒りの矛先は、会見が天皇の政治利用に当たるとの見方を示した羽毛田長官に向いた。「天皇陛下の国事行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われる」「何とか言う宮内庁の役人が、どうだこうだ言ったそうだが、全く日本国憲法を理解していない人間の発言としか思えない。信じられない」と指摘した。「内閣の一部局の一役人が、内閣の決めたことに、会見してどうだこうだ言うのは、民主主義を全く理解してない。もしどうしても反対なら、辞表を出した後で言うべきだ」と、辞任要求を突きつけた。

 「ルールを無視していいと言っているのではないが、宮内庁の役人がつくったら金科玉条で絶対なんて、ばかな話があるか」と、ヒートアップ。「天皇陛下ご自身に聞いたら『手違いで遅れたかもしれないが、会いましょう』とおっしゃると思う」「陛下のお体、体調が優れないなら、優位性の低い行事はお休みになればいい」とも話した。

 一方、15日に予定されていた小沢幹事長と習副主席の会談は、中止になった。小沢幹事長は記者会見に先立ち、側近議員の1人に「ぬれぎぬを着させられるぐらいなら明日は習氏と会わない」と、15日に予定されていた会談を中止するよう指示したという。周辺は「完全に小沢氏がスケープゴートにされている」と憤っているものの「小沢氏主犯説」は依然として残っている。宮内庁とのバトルは泥沼化しそうだ。

 [2009年12月15日7時5分 紙面から]


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