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石原都知事「首相なりたい」東京より国家

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定例会見で「石原新党」結成へ準備を進めていることを認めた東京都の石原慎太郎知事
定例会見で「石原新党」結成へ準備を進めていることを認めた東京都の石原慎太郎知事

 東京都の石原慎太郎知事(79)は27日の定例会見で、国民新党の亀井静香代表(75)、たちあがれ日本の平沼赳夫代表(72)との「石原新党」結成へ準備に入ったことを明らかにした。今の国政に対する不満をぶちまけ、「なれたら誰だってなりたい」と、首相の座への色気も隠さなかった。橋下徹大阪市長との連携は明言を避けたが、信頼関係の強さを5分にわたって大演説。「政治は、一寸先は闇」を3回繰り返し、17年ぶりの国政復帰の可能性をにおわせた。

 「あまり亀井静香が流した怪情報にダマされない方がいいぞ」。石原氏は会見で、笑いながら報道陣の機先を制した。25日に亀井、平沼両氏と会談し、3月の新党結成を目指すことを確認して臨んだ質疑応答。「3月は予算編成で、一番忙しい」とけむに巻きつつ、「予算成立後か」の質問には、「そうなるかもしれませんな」。予算成立後の新党結成を否定せず、亀井、平沼両氏に「いくらでも協力する」と述べた。

 都市伝説のように浮かんでは消えてきた「石原新党」が、実現に向けて動きだしたことを、当事者が認めた。これまでも主張してきた国政への不満も、無関係ではない。「今の政治は、自民党も民主党も含め、議論にならない議論が行われている。1度、今の国会の政治構造をシャッフルする必要がある」と述べた。

 「私の身柄が問題ではない」と党首就任の話はかわしたが「どんな政策をやるかだ。不満分子を集めて数を集めても、政党にならない」と、政策ありきを強調した。消費税増税では、反対の亀井氏と意見が異なるが「折衷案は話せばいくらでも出てくる。これからのことをいちいち説明しない」と、突っぱねた。

 連携相手に上がる橋下市長については「伏魔殿の大阪をぶっ壊そうと頑張っている。彼は彼で忙しい」と、けむに巻いた。しかし、「私が橋下さんに、橋下さんが私に共感する部分がある」と信頼関係を猛烈アピール。「中央集権をぶっ壊すには、地方のアライアンス(連合)がないとできない」と意欲をにじませた。

 「東京も大事だが、東京より国家が大事。国家のため東京を動かし、やるだけのことはやってきた」と述べ、党首に就任した場合の都知事との両立は「それはだめでしょうね」と、任期半ばの辞任の可能性も示した。「必然性があれば1人でもやる」とも述べた。国会議員から指名される首相を目指すか問われると「あるとかないではなく、なれたら誰だってなりたい」。国政復帰や首相就任への色気も隠さなかった。

 「ケ・セラ・セラ(なるようになる)」を好む石原氏は、この日「政治は一寸先は闇」を3度使った。「うわさを立てられることは、仕事の上でもバリュー(価値)になる」。新党話を嫌がることもなく、まんざらでもない表情だった。【中山知子】

 ◆石原氏の国政活動 68年の参院初当選を経て、72年12月の衆院選で衆院にくら替えした。75年の都知事選に議員辞職して出馬したが落選し、76年衆院選で国政復帰。福田内閣で環境庁長官、竹下内閣で運輸相を歴任した。また中川一郎、渡辺美智雄両氏らと憲法改正などを持論とした「青嵐会」を結成して活動した。95年4月、国会議員在職25年の国会演説で突然辞職を表明した。99年から都知事を務める。

 [2012年1月28日8時51分 紙面から]


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