日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 社会
  2. ニュース

社会のRSS

増税反対!小沢グループ議員が党役職辞任

日記を書く

 消費税を10%に引き上げる方針の野田佳彦首相(54)に対して、民主党小沢一郎元代表(69)のグループ議員の勉強会が9日、開催され、改めて増税反対の強い意向を示した。また、この日、小沢グループの広野充士参院議員(69)が「増税キャンペーンなどできぬ」と党広報委員長を辞任し、受理された。野党に協力を求める野田首相だが、足元の党内の亀裂は拡大する一方で、政権運営の厳しさが増してきた。

 小沢氏は9日、インターネット番組に出演し、野田首相の消費税増税方針について「筋道としても経済政策としてもおかしい」と重ねて批判し「やるべきことを何もせずに増税するのは、国民から理解されない」とも指摘した。

 これに先立ち、小沢氏が会長を務める勉強会も開催され、101人の議員が出席した。国会内で開かれた勉強会で小沢氏は「政治家は発想の転換、意識の改革を常に心掛け、行動していかなければならない」と述べ、大胆な行財政改革の必要性を力説した。党のマニフェスト(政権公約)で掲げた改革の実現に意欲を見せた。

 この日は、小沢氏が消費税増税関連法案の採決時に造反する考えを表明してから初の勉強会だった。周辺は「造反明言後に101人も集まった意味は大きい」と強調した。

 さらに小沢グループの広野参院議員がこの日、消費税増税方針に反発して輿石東幹事長(75)に広報委員長の辞表を提出し、受理された。広野氏は、8日夜に小沢氏に辞意を伝えていた。

 民主党は7日に「『明日への責任』対話運動本部」を設置。税と社会保障の一体改革に関する全国キャンペーンを展開することを決めたばかりだった。辞表提出後に広野氏は報道陣に対して「東日本大震災被災地の苦しい状況も考えれば、消費税増税はすべきでない。消費税増税に向けた党のキャンペーンなど(広報委員長として)実行できない」とまくしたてた。

 輿石氏は消費税増税への国民の理解を得るために党全体で進める予定のキャンペーンについて「影響はない。大丈夫だ」と述べた上で「皆で方針を確認し、理解を深めながら進める」として、党内に根強く残る異論を念頭に対立回避に努力していく考えを示した。

 民主党は今日10日、新年金制度設計に向けた財政試算を公表する方針を打ち出している。小沢グループの増税反対の同調が相次げば、政権運営はますます苦境に立たされそうだ。

 [2012年2月10日8時8分 紙面から]







日刊スポーツ購読申し込み