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女性スキャンダルで自殺か松下金融相

松下金融相の自宅がある東京都江東区内のマンション(撮影・中島郁夫)
松下金融相の自宅がある東京都江東区内のマンション(撮影・中島郁夫)

 現役大臣の自殺に、永田町は衝撃が走った。松下忠洋金融・郵政民営化担当相(73)が10日午後、東京都江東区東雲(しののめ)1丁目の自宅タワーマンション室内で首をつった状態で見つかり、病院に運ばれたが、死亡が確認された。室内から遺書とみられる書き置きが見つかり、警視庁は自殺を図ったとみて詳しい状況や死因などを調べている。明日12日発売の「週刊新潮」が、松下金融相の女性スキャンダルを報じる予定だ。

 警視庁や所属する国民新党の幹部によると、松下金融相は午後5時から6時の間に入っていた公務が迫っても姿を見せないため、妻と秘書官、警視庁の警護担当者が自宅に入り発見、午後4時45分ごろに119番通報した。金融庁によると、午後の登庁予定はキャンセルの連絡があったという。松下金融相は、普段はマンション27階の自室で1人暮らし。発見時、玄関のドアは鍵がかかっていたという。部屋には野田首相や閣僚宛ての遺書とみられる書き置きがあった。事件性はなく、警視庁は自殺とみている。

 松下氏に体調面で大きな不安はなく、国会が実質的に閉会した7日夜は、党本部で打ち上げに参加。大好きな焼酎を飲みながら、元気に乾杯の音頭を取っていたという。現職閣僚の死亡は、自民党政権下の07年、安倍内閣(当時)の農相だった松岡利勝氏の自殺以来。松下氏が搬送された東京・港区の虎の門病院には、政界関係者が次々に訪問。一様に硬い表情で、ショックを隠せなかった。

 国民新党の自見庄三郎代表は記者会見し「体調を崩しているという話は聞いていない。前立腺の治療をしていたが、完治していた」と話した。東京・霞が関の金融庁では「信じられない。なぜだ」と幹部が絶句。現場の東京都江東区の自宅マンション前も騒然とした雰囲気となり、住民らが不安そうに見守った。

 一方、松下氏の女性スキャンダルを12日発売号で報じる週刊新潮編集部は「亡くなられたと聞いて驚いています。心よりお悔やみ申し上げます」とコメントを出した。記事の内容については「発売前で答えられない」としている。政界関係者によると、かなりショッキングな内容だという。

 松下氏は自民党衆院議員時代の05年に郵政民営化法案の採決で造反し、無所属で戦った郵政選挙で落選。政権交代が起きた09年衆院選で、郵政民営化見直しが「党是」の国民新党から返り咲いた。自民党時代は農水族の有力議員として活躍。温厚な人柄とは別に、コメの輸入自由化阻止を訴え、国会前に座り込んだ熱血漢の一面もあった。

 小泉構造改革に代表される、行き過ぎた自由主義には警鐘を鳴らし、都市と地方の格差是正など「弱い人を助けるべきだ」と訴えた。今年2月には復興副大臣に就任。東日本大震災で被災した福島県への対応で中心的な役割を担った。金融担当相としては、情報漏えいが発覚した野村証券に行政処分を発動した。

 ◆松下忠洋(まつした・ただひろ)1939年(昭14)2月9日、鹿児島県薩摩川内市生まれ。62年に京大農学部卒業後、建設省(現国土交通省)に入省。93年の総選挙で自民党から出馬し初当選した。衆院鹿児島3区選出、衆院当選5回。

 [2012年9月11日8時47分 紙面から]







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