生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表は12日、国会内で会見し、党の体制を一新するため、党名を「自由党」に変更する考えを正式に表明した。

 先週、党員・サポーターにアンケートを取ったところ86%の同意を得たとし、この日の議員総会で正式に決定。事務手続きを経て、来月から「自由党」としてスタートする。

 「自由党」は、新進党分党後の98年1月に結成され、小沢氏が代表に就任。旧民主党に合流した03年9月まで続き、その間には、自民、公明との連立政権にも参加した。

 小沢氏は、自由党にした理由を「私も、他の議員も、自由党の時が政治的理念も政策も、はっきりしていたと思う。その意味で、筋道の通った活動をできた。結果として国民の支持も得て、多い時は600万票を超える支持をいただいた」と主張。「原点回帰ということではないが、みんなの気持ちが一致した」と説明した。

 その上で、「今の野党には、いわゆる保守の人たちの支援を得られるような政党がない。自民党以外の、保守の浮動票を取れないと政権は取れない。民進、社民、共産もいいが、ウイングを広げるには、結果としていいのではないか」と指摘。来年にも予測される衆院解散・総選挙で、保守票の取り込みが目的との考えを示した。

 旧民主党を離れた後、こだわってきた「生活」という党名が消えることになるが、「政治は国民の生活だという基本的な考えを変えるつもりはない。今後も、この考えを全面に出してやっていきたい」と強調した。