泉田裕彦知事の任期満了に伴う新潟県知事選は16日、投開票され、共産、自由、社民3党が推薦した医師、米山隆一氏(49)が自民、公明両党推薦の森民夫・前長岡市長(67)ら3人を破り初当選した。

 結果を受けて、米山氏の応援に入った自由党の小沢一郎代表は同日夜、「危機的状況にある現在の日本の民主主義に一石を投じたという意味で、極めて大きい政治的意義を持つものと認識している」などとするコメントを発表した。

 小沢氏は「原発立地県である新潟県で、原発再稼働反対を明確にして戦った米山氏が勝利したことは、明らかに『原発反対』という民意のあらわれだ」「先の鹿児島に続き、原発反対派の知事が誕生したということは、安倍政権と与党に対する地方の怒り、抗議が具体的なかたちになったものと考えられる」と指摘。

 その上で、民進党が自主投票に回ったことを念頭に、「今回は残念ながら完全な体制での野党共闘とはならなかったが、引き続き安倍政権を打倒するというその1点において、政権交代可能な野党共闘を積極的に進めるべく、引き続き全力で活動して参りたい」とコメントした。