衆院東京10区補選(23日投開票)に、自民党公認で立候補している若狭勝氏(59)は21日夜、東京・練馬区で開いた個人演説会で、自身を応援する小池百合子都知事について「ここだけの話だが、小池さんが(知事として)ずっとやっていく上で、敵がいることは間違いない」と指摘した。

 「(今後)壁が厚くて高い、ハードルが低くはないこともあるだろう。その際に、国会の中からきちんと小池都政をサポートする人間が、国会にいないといけない。その意味で(補選の結果は)都政と密接な関係にある」と指摘。今後、小池氏を待ち受ける「壁」の存在を“予言”した上で、当選すれば、小池都政を全力で支える意向を示した。

 その小池氏は、定例会見時の紫色のジャケットを緑色に着替えて、応援に現れた。毎週金曜の午後2時から始まる定例会見について、「ワイドショーのコンテンツになっていて、毎回生放送されている。その後、コメンテーターの人が解説をつけてくださるが、時折、勝手な解説もついたりして、違うのになあと思ったりもする」と、苦笑い。

 その上で「これだけ都政がガラス張りになったことはなかったのではないか。東京では国政に目が行くことが多いが、都政が身近になったと思う」と強調した。

 補選はもともと投票率が低いといわれるだけに、「低投票率がいちばんこわい。私が都知事選でいただいた291万票も、おひとり、おひとりの投票の結果だ」と呼び掛けた。

 同補選には、民進党の鈴木庸介氏(40)、幸福実現党の吉井利光氏(34)も立候補している。