衆院東京10区補選(23日投開票)は22日、選挙戦最終日を迎えた。自民党の若狭勝氏(59)は、小池百合子知事とJR池袋駅前などで、最後のお願い。「小池さんが都知事になれば、都政のブラックボックスをこじあけられるという信念で、小池さんを応援した」と強調。「自民党の中でも外でも、ぶれずにひるまずに、正論を言うのが私の政治生命。国政と小池都政との、パイプ役にならせてほしい」と訴えた。

 小池氏は、若狭氏を「盟友」と呼び、「鳥取で地震が起きたが、若狭さんは安心安全のプロ。都と区、国の三角形がきちんと機能するよう、若狭さんを圧勝させてほしい」と呼び掛けた。自民東京都連に離党勧告処分を受け、処分の行方が注目される豊島、練馬の区議7人にも、あえて触れ、「7人のサムライは、この戦いで大きな力をくれた」と、ねぎらった。

 民進党の鈴木庸介氏(40)は練馬区の遊説で、「政府から『年金カット法案』という、とんでもない争点が出てきた。安倍首相が唯一、聞くのは国民の声だ。法案阻止を旗印に戦う私が勝てれば、首相に大きな国民の声を突きつけることができる」と、訴えた。

 一方、自民党が分裂選挙になった衆院福岡6区補選も、鳩山二郎氏(37)蔵内謙氏(35)らが支持を訴えた。