過激な発言で「フィリピンのトランプ」と呼ばれるフィリピンのドゥテルテ大統領(71)が25日、初来日した。オバマ米大統領に「地獄へ行け」と発言、「米国と決別する」など、米国を敵視する発言を繰り返すが、実は親日家。ダバオ市長時代に何度も訪日し、日系人への記念碑を自費で建てたことも。この日夜、岸田文雄外相と日本料理店で会談。26日は安倍晋三首相と会談する。滞在最終日の27日には天皇陛下との面会を予定。礼を失した言動がないか、不安の声もある。

 国内では麻薬撲滅を重視し、大統領就任後の約2カ月で警察が麻薬犯罪容疑者を1000人以上を殺害した。支持率は86%と高く、来日直後の在日フィリピン人との集会では、1000人以上が熱烈歓迎で出迎えた。