英王室は8日、ヘンリー王子(32)が年上の米女優メーガン・マークル(35)と交際していることを認める声明を、ツイッターなどを通じて発表した。

 2人の交際は最近、英米メディアなどで報じられていた。王室は、マークルや親族にメディアの取材が殺到していて、王子がマークルを守れないことに「深く失望している」と指摘。メディアの過熱取材に苦言を呈し、プライバシーを守るよう求める中で交際に触れるという、異例の対応となった。

 マークルは、ロサンゼルス生まれ。法律事務所を舞台に描いた米人気テレビドラマ「SUITS/スーツ」のレイチェル役で人気を博し、モデルとしても活動している。

 2人は今年5月、王子がカナダを訪問した際に出会い、意気投合。英メディアによると、今年9月、王子の父、チャールズ皇太子が王子の誕生会を開いた際にも招待されたといい、事実上の「親公認」だ。兄のウィリアム王子、キャサリン妃夫妻にも紹介済みだとする報道もある。

 英国内では、マークルの容姿について、キャサリン妃の妹のピッパ・ミドルトンさんによく似ているとの声が出ている。

 王子は、かつて「大本命」といわれたチェルシー・ダビーさんと交際していた時も、公に交際を認めたことはない。王室が正式に交際を認めたことで、王子とマークルの結婚は「来年」とするブックメーカーの予想もある。

 王子は近く、エリザベス女王の代理の公務で約1カ月、カリブ海地域を訪問する予定。マークルも映画版「SUITE」の撮影があることから、しばらくは会えない日々が続くという。(ロンドン9日=鈴木雅子通信員)