ゆるやかな糖質制限食「ロカボ」を提唱する東京・北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長が14日、ロカボの最新動向を記者会見で発表した。

 11月14日は世界糖尿病デー。ロカボは血糖値の改善やメタボにも効果があると注目されているが、山田医師は「睡眠時無呼吸の頻度を減らし、睡眠の質を改善する効果があることが分かりました」と発表した。

 タクシー運転手などを対象にロカボ食を継続してもらったところ、良好な(深い)睡眠の時間が増えたという。

 ロカボな食事だと、食後に睡魔に襲われることも少なくなる。「運転中の眠気が減り、稼働時間が増えて、給料が上がった」と話すうドライバーもいたという。

 神戸市では9月から、料理店、パン屋さんなど50店舗がロカボな料理を提供する「ロカボ神戸プロジェクト」が始まっている。

 会見には発起人の上野直哉氏らも出席し、「ロカボは知らなかったが、山田先生の話を聞いて大変重要なことだと思った。糖質を減らしても、おいしい料理を提供します」と話した。

 同市は2020年に向け「食都 神戸」を目指した活動をしている。今月20日、神戸ラピスホールでロカボ体験セミナーが開かれる。山田医師の講演やシェフたちが作った料理も振る舞われる。