深刻な経営難にあるJR北海道は18日、同社単独では維持困難とする10路線13区間を公表した。

 全路線(2568キロ)の半分に当たる計1237キロに及ぶ。今後、バスへの転換や運賃の値上げ、鉄道存続のための費用負担などを沿線自治体と協議する。同社は17年3月期決算で、過去最悪となる235億円の経常損失を見込む。記者会見した島田修社長は同社の赤字構造を「バケツに穴が開いたような状態。民間企業として担えるレベルを超えている」と述べた。輸送密度が200人未満の根室線富良野~新得、留萌線深川~留萌、札沼線北海道医療大学~新十津川の3区間は廃線、バス転換を沿線自治体と協議する。高倉健さんの映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台、幾寅駅も含まれている。