最大震度7の激震が4月14、16日に立て続けに発生し、関連死を含め158人が亡くなった熊本地震から8カ月。年の瀬に迫った熊本から文化社会部の清水優記者がリポートする。

 南阿蘇村で音楽活動を続けるC-C-B笠浩二(54)のアルバム「RYU+」が21日に発売される。17曲目の「菜々」は、熊本地震で被災後に作った新曲だ。「菜々」は「瑞鷹(ずいよう)酒造」(熊本市南区)の純米酒だ。地元テレビ局の企画で、くりぃむしちゅー上田晋也の兄上田啓介と八代市の農家での酒米作りから関わった。しかし、発表直前に地震に見舞われ、農家も酒蔵も笠も被災。酒造では熊本のお正月に欠かせない家族で口を付ける赤くて甘い「赤酒」を醸造。笠は「ここが立ち直れば、他の会社だって、もっと元気が出ると思う」と願いを込めた。