14歳2カ月で将棋プロ棋士となった藤井聡太4段(14)のデビュー戦が24日、午前10時に開始した。

 第30期竜王戦予選で、相手は加藤一二三9段(76)。年齢差62歳は、記録に残る公式戦ではもっとも年の離れた対局となった。注目の一戦に、報道陣約50人が詰めかけた。藤井4段は「偉大な先輩である加藤9段とデビュー戦で対局できるのは光栄です。最善を尽くしていい将棋を指したいです」とコメント。迎え撃つ加藤9段は「このたび神の計らいにより62歳差の最年少対最年長対戦が実現する運びとなり、棋士冥利(みょうり)に尽きる思いでおります」と、新星との対局を喜んでいた。

 対局はお互いが得意とする矢倉戦法で進んでいる。持ち時間は各5時間で、今夜決着する見込みだ。