東京都の小池百合子知事は22日、千代田区長選(29日告示、2月5日投開票)に5選を目指して出馬する現職石川雅己氏(75)の決起大会に出席、「『東京大改革』を前に進めるか、それとも後退させるのか。真の改革者を選ぶ戦いだ」と述べ、支援を呼び掛けた。

 同区長選は小池氏と、都議会自民党の「ドン」内田茂氏の「代理戦争」で、今夏の都議選の前哨戦。自民が推薦する与謝野信氏(41)の決起大会には菅義偉官房長官が応援に入り、支援態勢は国政選挙並みだ。

 小池氏は「石川さんは、東京大改革に協力してくれた。今度は私が協力する番だ」と述べ、「お札には透かしが入っている。他の候補のお札に透かしがないか、よ~く見てみてください」と、自民サイドをけん制。「再び区政の場にお送りいただきたい」と頭を下げた石川氏も、「私が進めた区政を、すべてやめさせようという力がはたらいている。だからキャッチフレーズは『ちよだを守る』だ。どんな風雪にも、自分の政策を根付かせたい」と、対抗心をにじませた。

 会合は報道陣にすべて公開。与謝野氏陣営が15日に開いた決起集会はメディアに公開されず、両陣営の対照的な対応がにじみ出た。