学校法人「森友学園」の籠池(かごいけ)泰典理事長が9日午後2時15分ごろ、大阪府の現地調査に応対するため、同府豊中市の小学校建設現場に到着した。大量の報道陣に囲まれ、10分弱、自身の主張をまくし立てた。

 「小学校が認可妥当という結論が出たので、国有地の定期借地をさせてもらった。その後、買収しましたけど、それがまず前提。認可妥当がなければ、我々はこの土地も定借しなかったし、建物も建てなかった。国会の中で、疑念が出てきたと言われる野党の議員さんがいるが、予算委員会で他に言うことがないのか。他に重要な国論の話をすることはないのか」

 「私は2月8日、このことが提訴されて、私自身が仕事をできなくなった。皆さんの対応の中で、私をずっと追い掛けて来られた。皆さん方の表現の自由も報道の自由も分かるけど、基本的人権の方が大切。我が国は民主国家。みんなと一緒に楽しんで住んでいかないといけないと、僕は幼稚園で教えている。皆さんが我々の子供たちや保護者を追い掛けてくる。それに怖がって退園する人もいる。当たり前のことだ」

 「我々が国家のためにいい人材を創出しようとしている教育の中身を、阻止しようとする人たちがたくさんいます。そういうふうなことでは困るんじゃないですか。日本国を存続させるために、立派な人材をつくるのが教育であれば、もう少し温かい目で見るべきじゃないですか」

 「教育勅語がどうして悪い。夫婦仲良く、友達も仲良く、勉強も頑張りなさいよと。何か事があった時は、自分の身を捨ててでも、人のために頑張りなさいというのが教育勅語。皆さんが偏向したことを考えすぎるから、日本の社会はだんだんとおかしくなる。弱くなってくる」

 「皆さん、お願いしますよ。本当に。私にこの学校を開設させてほしい」と訴え、マスコミ批判を繰り返し、取材を打ち切った。