2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は14日、都内で7回目のマスコット選考検討会議を開き、応募要項案を取りまとめた。

 後日、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)に提出し、承認されれば早ければ4月中旬に詳細版が公表される。

 会議メンバーのタレント中川翔子は「炎上しないものを探すよりも、良い意味で事件性、話題がある特長があった方が良いと思う。送ってくる皆さんは炎上とか気にしないで、個性をぶつけて描いてほしい。無難なものになったら面白くない」と力説した。

 一般公募にしたことで、プロが敬遠するとの見方がある中、中川は「国のこと、歴史に残ることなので、プロの方、連載とかでお忙しいと思いますが、なんとか口説き落として、一緒にやってみませんか! 漫画家の先生、本当に応募してほしい」と訴えた。ファッションジャーナリストで会議座長の生駒芳子氏によると、中川は会議の当初からプロデザイナーの応募について熱い持論を展開していたという。

 応募要項の概要は以下の通り。

 ▼応募資格 一般公募で行い、18歳未満の未成年は18歳以上の大人とグループを組むことで応募できる。

 必要提出物▼ 6面デザイン(前・後・上・下・左・右)。複数の表情。複数の競技ポーズ。プロフィル(制作意図と特長)。

 ▼審査方法 形式要件のチェック→複数の専門家による審査→審査委員会による審査。

 ▼子どもの声 審査過程のいずれかで子どもたちの意見を反映する。

 ▼マスコットの名前 デザイン決定後に専門家が複数案を提示→最終決定段階でマスコット作者も含めて審議。