「総理、『森友解散』はやらないんですか」。

 自由党の山本太郎共同代表は27日の参院予算委員会締めくくり総括質疑で、安倍晋三首相に、近日中の衆院解散・総選挙の意思がないかと、問いただした。

 質問時間の終了間近だったこともあり、山本氏は山本一太委員長から質問を止められ、首相も答弁しなかった。

 それでも山本氏は首相に向かって、「国民の信を問わないんですか 問わないんですか」と食い下がったが、首相は反応を示さなかった。

 山本氏は、「勝手な『アベノミクス解散』(14年)とかは、するのにね」と捨てゼリフを残し、質問を終えた。

 国会ではこの日、17年度予算が成立した。永田町では、予算成立を受けて首相が衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの臆測が、くすぶっている。

 7月の東京都議選の後では、都議選での躍進が予想される小池百合子都知事が事実上率いる「都民ファーストの会」が、国政に進出してくるのではないかとの見方もある。

 ただ、自民党内には、解散総選挙に踏み切っても現在の議席を減らすことへの懸念があり、にわかに吹き始めた「解散風」には、不確定な面もある。