共産党の大門実紀史氏は28日の参院決算委員会で、森友学園の国有地払い下げに絡み、籠池泰典氏が、昭恵夫人担当だった政府職員の谷査恵子氏に送った手紙を独自入手したとして、内容を公開した。その上で、手紙で籠池氏が要望したことがすべて実現していると主張。「(首相が主張する)ゼロ回答どころか、満額回答だ」と指摘した。

 谷氏が籠池氏に送ったとして23日に公開されたファクスは、この手紙を受けたものだという。籠池氏は、定期借地中の国有地の早期買い取り、賃料の値下げなど3点を要望。大門氏は「ファクスだけを見るといかにもゼロ回答だが、手紙の内容と突き合わせみると、すべて(要望)が実行されている」と述べた。これに対し、菅義偉官房長官は「手紙は読んだが、ゼロ回答だ」と反論した。