政府は28日の閣議で、安倍首相の外遊に昭恵夫人が同行する際、一般の人が使うパスポートではなく、公用旅券の「外交旅券」を発給しているとの答弁書を決定した。

 夫人は「首相の公務を補助する」ため政府の依頼で同行し、政府専用機の運賃相当の使用料も、徴収していないことが判明。答弁書は、専用機の使用許可申請も不要としている。民進党の逢坂誠二氏の質問主意書に対する答弁。昭恵夫人の立場について、政府は公人ではなく私人と強調しているが、外遊時の扱いは限りなく公人に近い。今後、首相は説明を求められそうだ。

 今月2日の参院予算委員会で、現在、夫人には経産、外務両省から、5人が専属スタッフとして就いていることが明かされた(常勤2人、非常勤3人)。政府側は、第2次安倍内閣発足後、外遊が増えたためと説明。これまでの外遊で約145万円の交通費が支払われ、日当については夫人が辞退しているとしている。