豊洲市場にかけた総額は約5884億円。

 これをベースに「築地残留案」の経費を計算すると、約5884億円+豊洲解体費約150億円+築地再整備費最大800億円-豊洲売却益4370億円=2464億円の赤字。「豊洲移転案」は約5884億円+築地解体費約33億円+豊洲利便性アップの再整備費約27億円+さらなる土壌汚染対策費α-築地市場売却益約4386億円=1558億円+αの赤字。開場時点で「築地残留案」の赤字額が906億円多いが、東京都の市場全体の年間ランニングコストが約20億円に抑制できるため、「豊洲移転案」の同年間コスト約140億円を続けた場合、開場8年後に移転案の累積赤字が逆転する。