自民党の小泉進次郎農林部会長は29日、千葉・幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議」に参加し、若者世代の声がダイレクトに伝わるイベントを、党本部でも開催することに意欲を示した。

 党のブースで、村井秀樹衆院議員ら若手同僚議員と、若者とのトークイベントに参加した進次郎氏。「消費税はいつ上がるのか」という現実的な質問や、「買いたいものが、消費税(分の上乗せ分)で買えないことがあった」と、切実な声も寄せられた。また、新聞を読む習慣がない若者世代が多い現実も目の当たりにし「どうやれば、自分たちの主張が伝わるか、真剣に悩んでいる」と述べた。

 終了後、進次郎氏は取材に「『超政治』が実現できれば、もっと若い方に政治への関心を持ってもらえるのではないか。党本部で(ニコニコ超会議のような)『超政治』をやる。公約だ。実現に向けて動きたい」と意欲をみせた。

 「政治が(報道を通じて)伝わっていない。その断絶をどうするか。これからの世代の政治参加を求める中では、参加したいと思われる発信をしなければ届かない」と強調。折しも、進次郎氏や若手議員は、将来の社会保障のあり方をめぐる発信を積極的に行っており、「人生100年時代」や「こども保険」など、次世代に関係する具体的なアイデアを出しており、「日本の将来をどうするかは、若い世代の政治参加が不可欠。関心を持ってもらえないと、高齢世代の声に負けてしまう」と述べた。

 特に「子ども保険」には、党内外からさまざまな声があるが「このまま少子化が止まらないと、将来、社会保障制度が崩壊する大きな危機に直面している。批判は分かっているが、『悪名は無名にまさる』ともいう。ボールを投げないと、議論もここまで熱が高まらなかった」と述べた。

 さらに「消費税に関する意見を聞いた時に、ハッとするものがあった。政治家が演説に行くことはあるが、(この日のように)聞かせてほしい、という場が必要だ。もっと耳を傾けないと何が正しいかも分からない」と述べ、積極的な交流が必要との認識を示した。