東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が3日、都議選(6月23日告示、7月2日投開票)の公約を初めて発表した。今回の書面で示したのは一部で「(1)議員公用車の廃止」「(2)政務活動費による飲食の禁止」「(3)議会改革条例の作成」を掲げた。

 同会は(1)、(2)を挙げた理由として「都議会のあしき習慣を一掃し、議員自らが身を切る改革を貫徹する。選挙後100日以内に廃止、禁止する」と期限を決めて主張した。

 (3)については「都議会で過去25年間、政策的な議員提案条例が1本しか成立しておらず、立法機能を放棄してきたと言わざるを得ない。住民の意見反映などを盛り込んだ議会改革条例を制定する」と記した。

 小池氏はこの日、都内で行われた公認候補予定者向けの研修会に出席。「条例は普通、都庁側が作るんだけど、もっと議員から提案すればいい。私自身も国会で議員立法をやった。皆さんには議員提案条例ができるぐらいの意志を持ってほしい」と衆院議員時代の自らの経験を踏まえつつ、候補者に説いた。

 同会幹部は公約全文について5月中には発表すると明かした。