昨夏の都知事選で、小池百合子都知事と戦ったマック赤坂氏が5日、都内で開かれた公明党の街頭演説に参加した小池氏があいさつを始めた直後、マイクパフォーマンスで「乱入」しようとして、SPらに制止されるひと幕があった。

 マック氏は、小池氏あての手紙を手に「小池都知事、ひとことだけ言わせてください」と切り出し、小池氏の呼び掛けを聞かずに、しゃべり始めた。小池氏が、特定政党の応援に入っていることへの苦言とみられるが、小池氏のあいさつにかき消された。

 小池氏は、「すいませーん。マックさん。分かりました。ご苦労さま」と、うまくあしらい、マック氏の発言は数十秒で終了。数人のSPに囲まれて台から降りた後は、自家用車に戻るよう促され、その場から「強制退去」となってしまった。

 小池氏は、「マックさん、またね。またお会いしましょう」と大人の対応をした上で、「どうして、今日は緑(のコスチューム)じゃないの?」と呼び掛け、聴衆を笑わせた。

 実は、マック氏は緑と黒のスパッツを着用して「百合子グリーン」を意識していたが、小池氏の場所からは黒のシャツの上半身しか見えなかったとみられ、ここでもマック氏のメッセージは、伝わらなかった。

 マック氏は昨年の都知事選中にも、東京・銀座の小池氏の街頭演説とかち合ったことがある。この際は握手を交わし、エールも送り合ったが、都知事となった小池氏との距離は、あまりにも遠かった。