豊洲市場移転問題を話し合う東京都の「市場問題プロジェクトチーム(PT)」のメンバーで建築エコノミストの森山高至氏(51)が27日、都議選(6月23日告示、7月2日投開票)への出馬会見を開き、中央区から無所属で出馬することを明かした。

 森山氏は出馬理由について「築地市場再生を訴える。また、新国立競技場や豊洲市場の問題を見てきて、外部からではなく具体的な政策で、公共事業の進め方の問題点を明確化したい」と語った。

 市場PTは小池百合子知事の指示で昨年9月に設置。森山氏は新国立競技場の白紙撤回問題や豊洲問題をテレビなどで数多く解説。その経緯などからPTに選出された。

 PTは今月24日、築地改修案の中で、敷地内に「ツインタワー」を建設し、オフィス賃料を得る斬新な案を示し、話題になった。森山氏はPTの辞任を既に小島座長には伝えており、週明けにも正式に手続きする。

 森山氏は建設済みの豊洲市場については取り壊さずに「展示場」などへ用途変更を行う案をかねて主張してきた。

 中央区は1人区。自民会派を離れ無所属で9期目を目指す立石晴康氏がいる。他は自民、共産、維新がそれぞれ新人を立てている。