魚の魅力を伝えるために結成されたプロレス団体「海鮮プロレス」が21日、大阪府吹田市の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」で夏休みスタートイベントを開催した。

 同施設「空の広場」に設営されたリングではタッグマッチが行われ、子どもたちは“鮮度抜群”の技に歓声を上げた。午後に行われた「3×3タッグマッチ」ではマグロをモチーフにした「高速!マグロジェット」、エビをモチーフにした「エビルマン」らが登場した。タコをモチーフにした「タコちゅーだー」は灼熱(しゃくねつ)のリングに上がると「たこ焼きになってしまいそうや…」とぼやいた。

 それでも試合が始まると、マグロもエビも特設リングの上でさまざまな技を繰り出し、はね回った。

 海鮮プロレスは、大阪プロレス創始者で大阪府和泉市議のスペル・デルフィンらが堺中央綜合卸売市場(堺市北区)に設立した海鮮をモチーフにしたプロレス団体。今年7月に設立3年目を迎えた。

 イベントでは「魚を食べる」をテーマにした回転すし「大起水産」が、本まぐろのにぎりすしなどのタイムセールを実施。「魚に触れる」をテーマに特設プールでの「ウナギキャッチプール」を開催した。ウナギのぬるぬるした手触りに、子どもは驚きの声を上げていた。

 イルカをモチーフにするデルフィンは「海をモチーフにしたピチピチのバトルで、鮮魚の魅力を少しでも伝えたかった」と、子どもたちの笑顔に満足そうだった。