東京都の小池百合子知事は21日、築地市場を豊洲に移転し、築地の跡地を再開発する基本方針の具体化に向けた関係局長会議を開いた。都はこれまで豊洲に市場を移転する前提として、地下水などの有害物質を環境基準値以下にする「無害化」を約束してきたが、これを撤回し、追加の土壌汚染対策をした上で18年春~秋に豊洲開場を目指すことを決めた。

 小池氏は「かねて無であるというのは難しいと言ってきた。しかし、これまでの都政、都議会では無害化と言ってきており、環境基準を達成できていないということは反省しなければならない」と述べた。

 今後の豊洲市場の土壌汚染対策について「地下水管理システムの適切な運用で水質改善を図る。専門家会議にも点検をしていただき、専門的で科学的なふさわしい対策をしていきたい」と説明した。