将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段が21日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第2回上州YAMADAチャレンジ杯準々決勝で三枚堂達也四段(24)に219手の熱戦の末、敗れた。

 三枚堂が藤井の攻めをいなし、守備陣を徐々に攻略し、熱戦を制した。午前中、梶浦宏孝四段を倒しての連続対局。「個人的に楽しみにしていた」。2年ほど前、藤井と研究会で対局経験があった。「(今日は)負けないよう、気持ちを入れて指そうと心掛けた」。対局前、1歳下の佐々木勇気六段がふすま越しにのぞいていた。ともに千葉県柏市の将棋道場に幼稚園時代から通い、04年9月、プロ棋士養成機関「奨励会」に6級で同期入会した。藤井の連勝を「29」で止めた親友に続き、大物新人から白星。「優勝目指して頑張りたい」と力を込めた。

 三枚堂の名字は全国に100人ほどしかおらず、岩手県大槌町内の地名が由来とされる。