自民党の小泉進次郎農林部会長は22日、茨城県知事選(8月10日告示、27日投開票)の応援で訪れたつくば市で講演し、「今、自民党の支持率が下がっている。長く続くといろんなことがあるんです」と述べ、トラブル続きの安倍内閣の現状を、自虐的に語った。

 同党は知事選で、7選を目指す現職に対し新人を擁立。進次郎氏は「同じ知事のもとで24年続く茨城を、どう変えるかだ。茨城の長さはその(安倍政権の)比ではない」と、長期県政をチクリ。現職を破った地元の横須賀市長選では、票の掘り起こしへ期日前投票を徹底的に呼び掛けており、「現職との戦いは甘くない」と引き締めた。

 講演後は、農林部会長としてスイカ農家を視察。来月3日の内閣改造・党役員人事では、部会長から「サプライズ」での要職起用案もくすぶるが、「進次郎頼み」(党関係者)の面は否めず、機運は熟していない。

 進次郎氏は自身の処遇には触れなかったが、視察先でサインを求められ、二宮金次郎の言葉「積小為大(努力の積み重ねが大きな収穫を生む)」を書いた。偽らざる心境かもしれない。