民進党の蓮舫代表は27日、国会内で会見し、「代表を退く決断をしました」と述べ、代表を辞任することを電撃発表した。

 都議選の敗北を受けた総括が行われた25日の両院議員懇談会で、辛辣(しんらつ)な声を含めて、所属議員の声を受けた。その上で26日、新たな人事に着手しようと考えた結果、「どうしたら遠心力を求心力に変えられるか。その時、新たな人事ではなく、私自身を見つめ直さないといけない」と思ったという。

 その結果「『受け』の部分で、力を発揮できなかった。私が今回、手をつけるのは人事ではなく、より強い執行部に率いてもらうことだ」と述べた。「いろんな声を受けて、私の足らざるところに気付いた。より強い受け皿をつくることが、今の私の役目だ」と述べた。「誰にも相談はしていない」という。

 自身の二重国籍問題が原因ではないとの認識も示した。

 25日の両院議員懇談会では、次期衆院選で、現在の参院議員から東京の小選挙区への鞍替えを明言したが、代表辞任を受けて、保留する考えも表明。「私は1議員になる。足りないところを補い、私自身が再スタートしたい」と述べた。