公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)と小林健二九段(60)との王位戦予選が15日、関西将棋会館で始まった。

 藤井は青をベースにしたネクタイに紺のスーツ姿。一方のベテラン小林は羽織はかまの和服姿。年齢は45歳差。ベテランの貫禄か、若手の勢いか。午前10時、先手小林が初手を指すと、藤井はいつものようにお茶を一口飲む“ルーティン”をこなし、対局に挑んだ。

 この日の対局は来夏の王位戦七番勝負の挑戦者を決める戦いの初戦。持ち時間は各4時間。夜には決着する見通し。

 予選トーナメントを勝ち抜くと、シード選手を含めた計12人が2組に分かれてリーグ戦を実施。各組の優勝者が挑戦者決定戦を行い、勝者が七番勝負へと進出する。今年の七番勝負は現在、羽生善治王位(46)と挑戦者の菅井竜也七段(25)が対戦している。