民進党の木内孝胤(たかたね)衆院議員(50=比例東京)は18日、党本部に離党届を出した。

 木内氏は、小池百合子東京都知事と近い若狭勝衆院議員が、年内の結成を目指す新党との連携を模索する考えとみられる。取材に、「2大政党制が必要など方向性は一致している。(若狭氏と)意見交換の機会をいただきたい」と述べる一方、党については「国民の期待に応えられていない」などと指摘した。

 一方、この木内氏が、小池氏が事実上率いる「都民ファーストの会」の緑色のたすきを付けて、笑顔でポーズを取っている写真が、ネット上に出回っていることが分かった。

 経緯は不明だが、今年7月の都議選に出馬した都民ファの候補者の事務所で撮影された写真とみられる。当時はまだ代表職にあった小池氏が、候補者に送った「為(ため)書き」も張られている。

 民進党の有田芳生参院議員は同日、自身のツイッターに、写真を投稿。「木内議員は都議選の前にこんな行動をとっていましたから、離党は予定どおりなのでしょう」と、つぶやき、木内氏と都民ファや小池氏との「近さ」を、指摘している。

 木内氏は、当選2回。14年衆院選の小選挙区を東京9区で戦ったが敗れ、比例復活した。同区は、小池氏が国会議員時代に地盤にしていた東京10区の隣。

 都議選では、民進党の公認を得ていながら、都民ファに「流出」する候補者が続出した。