スペイン第2の都市バルセロナの繁華街ランブラス通りで17日午後5時(日本時間18日午前0時)ごろ、ワゴン車が歩道に突っ込み、観光客らを殺傷した。カタルーニャ自治州政府は18日、13人が死亡、約100人が負傷したと明らかにした。死傷者は34の国・地域に上る。警察はモロッコ人3人、スペイン人1人の計4人を拘束した。年齢は21~34歳。運転していた実行犯は逃走している。ロイター通信は、8人以上のグループが関与した可能性があると報じた。ライターなどに使われるブタンガスを爆発させる計画だったとの当局者の見方も伝えた。

 バルセロナを旅行中の日本人男子大学生(25)はテロ発生から1時間後、無料通信アプリ「LINE」で事件を知った。「ランブラス通り? さっきまでいた所だ」。発生時は現場から約4キロの公園にいた。テロの影響で地下鉄が止まり、バスに乗ったが、バスも規制で中心部に入れず、運休。徒歩でホテルに向かう途中、「スーパーの店員から『気をつけろ、ランブラス通りには行くな』と注意された」。ホテルは現場から1キロ。眠れない夜を過ごした。